ホームエクササイズを取り入れるって?
最近、医療や福祉の専門職の会議等でたびたび「ホームエクササイズ」というワードを聞きます。
所謂、自主トレーニングのことで、ジムや施設で身体を動かすのではなく、ご自宅で運動することです。転倒のおそれのある方や外出することが困難な場合でも、住み慣れた家の中であれば筋力を維持するトレーニングができるというものです。
専門職による介入により効果的になる場合もありますが、誰もが身近に実践できる内容として大切な取り組みとされています。
「ホーム」ではないですが、とある地域で素敵な取り組みをされている情報を聞き実際に参加してきました。今回はその取り組みを一部ご紹介します。
その取り組みは、毎週、少人数の友だちで地区の公民館・公会堂を利用し、ラジオ体操、室内ウォーキング(3,000歩)、茶話会を開催する取り組みでした。会費や役員などはなく、会場の鍵を開ける当番だけを決めて協力して活動していました。
▲まずはラジオ体操、しっかりと第2まで実施!
その後、会場内を3,000歩に達するまで歩きます(時に早歩き!)。参加者の持っている万歩計で歩数のチェックをします。
この活動中に「いいな」と思ったところは、歩きながら参加者同士とおしゃべりをしているところです。
「最近○○なことがあってね」、「あそこのスーパーのポイントが2倍になるんだって」、「新しくなった図書館を見に行ってね・・・」等、情報が溢れていました。
そしてその後、参加者が持ってきたお茶やお菓子を広げておしゃべり会がはじまります。
話を伺うと、この取り組みは4年前から開始。活動経緯は、新型コロナウイルス感染症の影響で今まで取り組んでいた活動がなくなってしまったため、週に1回は友だちと会いたい、というところから活動が生まれたとのことでした。
そして活動内容も「これからも元気に生活できるように」ということからラジオ体操、室内ウォーキング、茶話会に取り組み、健康づくりと人との会話を大切にされていました。
▲体操の先生からもらった資料を使って体操することも
このような地域の取り組みは他の取り組みへのヒントになりそうだと感じながら参加していました。
身近に通える場所で、自分たちにできることを進めていく取り組み。
▲自分たちの「できること」をやっていく考え方はとても素敵だね