福祉教育 お年寄りになって・・・。子ども福祉塾 2021.12.06 昨日の日曜日に、12月の「子ども福祉塾」を開催しました。 テーマは、「お年寄りになって、町中を散策してみよう!」 企画の協力者として、本会登録ボランティアグループの「高齢者疑似体験ボランティアグループさくら会」と高校生、大学生、社会人等のボランティア(子ども福祉塾サポーター)と一緒に企画を実践しました。 ▲当日、社協職員からオリエンテーション「今日はよろしくお願いします」 今回の目的は、「高齢者になりきる、疑似体験セットを装着して、身体面や精神面の変化に気づき、必要な支援を考える」ことです。 疑似体験セットは、目に着用するゴーグルや手足に着用する重り、腰が曲がるような装具もあり、80歳を想定して作成された体験道具です。 内容は、芸能人の年齢当てクイズ、高齢者を考えるワークシート、自動販売機での買い物体験、高齢者にまつわるクイズ、神社へのお参り、デイサービスのレクリエーション体験などを体験しました。 ▲神社へのお参り「腰が曲がらない、階段が急、毎日参拝はむりかも・・・」 ▲視野が狭くなる中で、落としたピンポン玉をひろう体験 ※みなさんはいくつ発見できますか? さあ、ここまでは楽しみながら、高齢者の身体的な面を体験しました! 目が見えにくい、足が上がりにくい・・・・。 しかし、大切なことは、目的にもなっている「高齢者の精神面や心、どんな気持ち、どんな関わりが大切なのか」 その高齢者の気持ちなどを伝えてもらうために、今回企画協力者である「高齢者疑似体験グループさくら会」に、自分自身を高齢者の当事者として、スタッフの一人ひとり、子どもたちへメッセージを伝えてほしいとお願いしました。 何も大きなことを助けてもらわなくても大丈夫、挨拶の一言がうれしい。たちまち、元気になっちゃう。 ちょっと寂しさもある。家族がいたら、おばあちゃん、おじいちゃんに甘えてほしい。頼ってほしい。 みんなと同じくらいの孫がいる。最近は連絡もなく寂しい。少し気にかけてくれると嬉しい。 家で一人、少し寂しいときもある。だけど、今日はみんなと一緒に関わることができて楽しいし、嬉しかった。 趣味もたくさん、山登りをします!、100歳以上生きるつもりです!! 若い人と関わる機会が嬉しい。今日家に帰ったらおばあちゃんやおじいちゃんのことを少し思い出してほしい。 「高齢者」と言っても、人それぞれ考え方や生き方などがあります。困っていることも、助けてほしいことも異なります。だからこそ、人と関わりあい、お互いを理解していくことが大切です。 今回、さくら会から高齢者の代弁者ではなく、当事者として語ってもらい、より「高齢者は助けられるだけの存在ではない」、「大変のみのイメージではない」等、高齢者の姿を伝えられたのではないかと思いました。 でも、最後のふりかえりで、さくら会のメンバーが、 「でも、私、高齢者かぁ・・・」と言って、なんとも言えない表情になっていたことは、忘れておこう。 Tweet Share 福祉教育 明日は、歳末たすけあいの街頭募金!! しおりが紡ぐ、子どもとのつながり