福祉教育 ここ、ここです。STTの体験! 2021.12.08 本日は風が強い1日でした。のぼりばたも文字が見えないくらい活発的でした。 さて、本日も小学校に出向いて「障がい者スポーツ体験」を地域の障がい当事者を講師として実施しました。 今回体験するのは、「サウンドテーブルテニス(STT)」です。 サウンドテーブルテニスとは?(STT) 音の鳴るピンポン球を、アイマスクをした状態で転がして打ち合い、点数を競うスポーツです。音を聞き分ける集中力やコースを狙う技術など、見える人も見えない人も一緒に楽しめるスポーツです。基本的なルールは「卓球」と同じ。 ※門弟山小学校のホームページに活動報告が掲載されていました。ありがとうございます。 実際の授業のながれは、講師となる「視覚障がい者の方」から目が見えなくなったときのこと、日常生活でできること、できないことを伝えてもらい、その後、サウンドテーブルテニスのラケットや卓球ボール、基本ルールを確認します。 サーブでボールを打つとき、「いきます」、「はい」という合図が必要 ボールを転がして打つこと プレー中はお静かに(※音が非常に大切なゲーム) そして、練習時間を設けたあと、グループに分かれて講師の方と何回ラリーが続けることができるかを体験しました。 児童には、講師に声でボールが来た方向をお知らせしたり、落ちたボールを拾って、講師に手渡したりすることも体験します。 ここでのねらいとしては、「サウンドテーブルテニス」を理解してもらうことも大切ですが、視覚障がい者の方への声かけ方法や目の見えない人への接し方などを体験を通じて学んでほしいというねらいがあります。 体験の中で児童からこんな声が聞こえました。 「○○さん(講師)には、こっち、そっちじゃ分からないよ。右、左で伝えないと!」 「音が大事だから静かに!」 「みんながいっせいに声掛けたら分からないよ。一人代表の人が的確に伝えよう」 など、関わりを通じながら学んでいました。 どうしても「伝える」だけでは受け身で終わってしまいますが、今回のような関わり合いや交流、体験を通じて「感じ取ったり、学んだり」することが大切だと改めて感じました。 最後の方は、子どもたちも講師へ伝えたい熱が入り、ラリー途中の声かけは、 「○○さん(講師)、ボールはこっち、こっち。頑張って!!」、「(指をさして)ここ、ここです!!」など、様々な声が飛び交っていました。 講師からの一言:「『ここ、ここ』じゃ分からんな(笑)。でも伝えたい気持ちは伝わって嬉しかった。自然な関わり方が一番だな」 Tweet Share 福祉教育 しおりが紡ぐ、子どもとのつながり 地域の身近な居場所紹介(力長サロン)