※この記事は長文です。5分間、時間があるときにぜひお読みください!
江南市社協は小学生が地域をフィールドに福祉体験を行う「子ども福祉塾」(年6回/定員20名)を開催しています。
地域住民やボランティアグループ、サロン団体、福祉施設、社協実習生やふくしに興味のある方などが、毎月の企画者となって、子どもたちに「ふくし」を伝える学びを行います(※赤い羽根共同募金の財源で開催)
2月企画は、本来であれば、市内保育園や子ども会などへ、脚本から道具まで手作りで人形劇や影絵を披露するボランティアグループ「わらしべ」さんと一緒に人形劇の人形づくりをする予定でしたが、コロナ禍で対面での開催が困難となり開催中止を迫られる状況となりました。
しかし、人形劇グループわらしべと社協で「今できること、今伝えられること」を話し合いを重ね、初めての試みとしてZoomを活用したオンライン子ども福祉塾を企画し、実施する運びとなりました。
準備の段階からトラブルも・・・。
あれ、インターネットの回線が、パソコンが動かない。
また、企画した内容を一緒に楽しんでもらえるか、伝えたいことが伝わるかどうかの不安もありました。
迎えた当日・・・。
▲オンラインで配信する舞台(わらしべさんが素早く設営!)
企画内容は「身近なものを使って人形劇で使う人形をZoomで一緒につくってみよう」がテーマ。今回は事前に人形がつくれる作成キットを参加者に郵送して、わらしべさんが作り方を紹介しながら一緒につくる内容でした。
つくるものは、タオルや割りばしを利用した「いもむしづくり」。
▲Zoomの画面(笑顔や険しい表情、家族が映り込む場面も)
▲会場内でもZoomが利用できるスペースを用意して環境づくり
できあがった「いもむし」、動かし方にコツがあると、わらしべさんからZoomの中で人形劇の操作のテクニックを教えてもらいました。
最後には、画面越しで作成した「いもむし」をみんなで見せあい、音楽に合わせて動かしました。
▲舞台裏(ボランティアの大学生とわらしべさん)、無観客だけどカメラ越しに何十名も・・・
▲わらしべさんから団体紹介など、カメラ越しの参加者へ向かって発信
最後には、3月に観客を入れて行われる「わらしべさんの公演会」に子ども福祉塾生が一緒に舞台デビューすることをZoomで発表しました。今度は直接会って、一緒に人形劇を行います。ドキドキですね。
「オンライン」という言葉はトレンドになってきていますが、今後は「オンラインで伝わる内容、対面でしか伝わらない内容」をしっかり整理することが必要です。
オンラインが「よい・よくない」、オンラインが「大変・大変じゃない」という物差しではなく、今必要とされていること、今できることがどのようなことなのかを前提にどのような方法を選ぶのか、そこを協力者と話し合いを重ねて選んでいくことが大切だと感じます。