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社協のお仕事紹介

地域で生活することをフィールドワークで体感!

江南市社会福祉協議会では、社会福祉士の資格習得のための現場実習などの受け入れを行い、社会福祉分野を目指す学生に専門職の支援方法や物事の考え方、相談支援など、現場への同行を通じた実習に取り組んでいます。

 

その中で取り組む「地域を知る~フィールドワーク~」の内容を紹介します。社会福祉協議会は「地域福祉の推進」をミッションとしています。そのため、様々な部署で成り立っているのが社会福祉協議会ですが、縦割りではなく、どの部署も「地域福祉の視点」を持って仕事に取り組んでいく必要があります。

 

基礎となる考え方を江南市社協の実習では、「フィールドワーク」を通じて学んでもらっています。

 

特徴としては、

  1. 架空の人物設定(Aさん)をする(アセスメント)
  2. 設定したAさんが江南市でどのように生活するかをフィールドワークする

▲分かるような、分からないような・・・。

具体的には、ただ単に「地域にでていく、建物を見る」では、有効な学びにつながりません。そのため、”徹底的”に人物設定をしていきます。

  • 人物を立体的にイメージ

年齢・家族構成、性格特性、居住・生活環境、健康状態(病歴など)、日常生活動作(ADL・IADL)、経済状況(収入・資産)、活歴(人生歴)、職業歴・社会での役割、好きなこと(趣味・特技)、家族・親族構成、交友関係・近隣関係、サービス利用状況

  • 設定は具体的に、どんな生活をしているか(過去~現在)
  • 生活支援ニーズを意識(何ができて、何ができずに困っているか)

▲ドラマの脚本家みたいだね!リアルな人物設定だ。

ある程度人物設定(Aさん)が完成したら、整合性があるか、矛盾がないかを確認し、Aさんが江南市で「どのような地域生活を望んでいるのか」を考えていきます。

 

そしていざ架空のAさんとして地域へ。行く先々で、通院、買い物、余暇、生活の課題、移動手段、環境等について、どのような生活が想定されるのか、過程を通じて、多くの気づきや地域で生活することを学んでいきます。まずはAさんを”我が事”として捉えていくことが大切です。

▲「まずはここに行って・・・、あれ、バス停がない!」

 

この取り組みはフィクションですが、設定した人物のような課題を抱えている方々はたくさんいる状況です。

そのような方々が安心してくらしていくために、地域住民や関係機関、専門職と協働しながら、相談支援や居場所支援、事業などを通じて、地域福祉の推進を目指している団体が社会福祉協議会ということを実習生に伝えていけると、より社会福祉協議会のお仕事や役割が伝わると感じています。