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令和4年度西尾張BVF開催しました(後編)

さて今回は「西尾張ブロックボランティアフェスティバル」の後編です!

今回このフェスティバルで、もっとも大切としたのは開催に至るまでの「過程」です。まず平成20年から開催したこのフェスティバルの開催意義、目的、方法、今年度開催するかどうかを西尾張ブロック(14市町村)で話し合うところからはじまりました。

 

どうしても「開催方法」や「やり方」が注目されてしまうのですが、本当に大切なことは「なぜ、開催するのか」、「どんな目的を達成するために開催するか」という目的やねらいが大切です。

 

西尾張ブロックでの「協働」「連携」「つながり」・・・、言葉は綺麗ですが、想いや目的が異なる状況ではうまく機能しません。

まずは各々の市町村からの意見を吐き出すところからはじまり、開催目的、開催を継続するかどうか等を整理し進めてきました。

 

今回の開催方法は「講演会とシンポジウム」。検討会で話し合ってきた市町村ごとのそれぞれの想い、これからのフェスティバルについて、多くの方に伝えてもらう機会や場づくりとして、シンポジウムを企画し、検討会で参加したボランティア代表を登壇者として報告していただくことが目的でした。


各プログラムでは学ぶことがたくさんありました。

まず尾北高校のジャズアンサンブル部の演奏では、活動機会がコロナ禍で限られる中、今回のために練習を重ねていただき、すばらしい演奏を奏でていただきました。各生徒のソロパートのかっこよさと演奏中の笑顔は記憶に残っています。

安藤正太郎さんの講演会では「ボランティア活動は求められていることをやるだけではなく、自分たちのボランティア活動が必要なことを多くの人に発信することもボランティアの大事な役割」とメッセージをいただきました。

そして今回大切にした「シンポジウム」では、各市町村から「我が町のボランティア情報」を発信していただきました。

 

その中で「今後のボランティアフェスティバルについて」というメッセージで気になった言葉があります。

「ボランティアは楽しく」という言葉。「楽しい」という言葉は様々であり、人によって異なります。

  • いろいろな人と出会えて楽しい。
  • 新しいことを学ぶことができて楽しい。
  • 友だちと旅行に行けて楽しい。
  • おしゃべりが楽しい。
  • 嫌なことはしなくていいから楽しい。
  • 人から感謝されて嬉しい(楽しい)。
  • 自分の好きなことができて楽しい。
  • 苦しいこと、嫌なこともあるけれど、最終的には楽しい。

▲「楽しい」って気持ちは様々だよね

 

自分たちが楽しいことだけをやることは「ボランティア」ではなく趣味の会になってしまいます。

 

しかし、今回の報告の中での「楽しく」という使われ方は、

同じボランティア活動をしている人の取り組みや悩み、同じ境遇の方とつながること、お互いに気持ちを高め合っていくこと、知らないことを知ることができること等を総称して「楽しく」という言葉を使っているのではないかと感じました。

 

そして、何ごとも言葉の先が大切だと感じました。「楽しい」の先に何を求めるのか、「つながり」の先に何を求めるのか、取り組みや行動ではなく、目的や意義をしっかりと考えることの大切さを検討会から今日に至るまで、フェスティバルを企画・開催する中で学んだことになります。

 

今回このフェスティバルに関わっていただきました皆様、本当にありがとうございました。