子どもたちから当事者講師へ
本日は古知野東小学校で「第4回ふくし交流会」を開催しました。子どもたちからこれまでに関わった障がい当事者の講師の方へ学んだことやこれまでの感謝、また講師から子どもたちへメッセージを伝える時間となりました。
Mさん(聴覚障がいの当事者講師)の教室では、◯✖️ゲームがありました。その内容は一般常識からMさんが第1回ふくし交流会で行った子どもたちとの自己紹介で伝えた趣味やこれまで耳の聞こえないかたとのコミュニケーション方法で大切なこと等がクイズになっていました。
▲Mさん自身のクイズの時は、Mさんが答えを発表。同じタイミングで喜ぶ子どもたち
Tさん(視覚障がい当事者講師)の教室では3択クイズがあり、一般常識からTさんにまつわるクイズがあり、クイズを通して、目が見えない方への関わり方などを振り返りました。
最後、講師からのメッセージが印象的でしたので記載します。
【講師のTさん】自分が目が見えなくなった時、人生のどん底を味わった。これまでの生き方が変わる。目の見えない自分がどうやって社会に交じっていけるのか。あの当時をふりかえると、自分は生きるために点字や歩行訓練など、20代から機能訓練を行ってきた。30代で社協から「学校で福祉教室の講師をしてみないか」と言われたときにできないと断った。それから数年後に同じように声をかけられ「1回だけ福祉の講師をしてみよう」と思ってやってみた。
最近思うんです。目が見えなくなった当時の苦しかったこと、大変だった機能訓練など、あの当時の経験や悩み等が今、このふくし交流会でみんなに伝えることができている。すべてつながっているんだなと。それがなかったら今の自分はなかったと思ったんです。自分のあの時が報われた気がしているんです。今、自分はしあわせだなと。みんなにはこれからも、いろんな人とたくさん関わっていってほしいです。
福祉教育をきっかけに当事者講師・学校・社協がつながり、一緒に活動を行う中でそれぞれが今までなかった気づきを育むことができると感じています。例えば、当事者講師であれば「自身が伝えたいことに気づいていくこと、何かをやりたい自分を発見すること」、学校では「みんながしあわせになるために必要なことに気づいていくこと」など、その他にも多くのことがあるかと思います。「気づき」を育み、気づきを「学び」にし、気づきを「行動」へとつなげていく。そのようなプロセスをふくし交流会では大切にしています。